頂き物

□ブレイコウはほどほどに!
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夜の烏森には、今日もまた妖がやってくる。
幸い小物ばかりなので、良守達は分散してそれぞれ妖を退治していた。

「白尾、どう?」
『そうだな〜。妖の匂いもしないし―――』
『来る気配も無いから引き上げてもいいんじゃない?』
「よっしゃー!今日は早めに終わった〜!これで睡眠時間が増える♪」
「じゃあ、今日はもう帰りましょうか。限君もお疲れ様」
「ああ・・・」
仕事を終え、みんなが帰路につこうとしたその時、背後から見知った気配を感じて、限は姿勢を正した。
「やあ、ちょっといいかな?」
そう言って姿を現したのは、限の監視役である翡葉だった。
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