コードギアス
□始まり
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最初はなんだか放っておけなかったんだ
『分からない……』
目を覚ました時そう言った君が
今にも消えそうな感じがして……
「始まり」
最初に会話をしたのは中庭だった
当たり障りの無い普通の紹介……
どこか周りと距離を取ってた
その時は記憶を無くして不安なんだと思っていた
次の日ミレイさんに
『あのライって子、なんだか大きな何かを背負ってる気がして心配なのよ。だから出来るだけ話かけてあげて。あなたと同じで一人で抱え込むタイプだわ!』
ピッシ!と指を指されながらそんな事を言われた
次に会ったときは夜で僕は特派からの帰りだった
君は街中を歩いていて
話しかけると一瞬訝しげな目をしたけど
ミレイさんが心配している事を伝えると
なんだか嬉しそうな……
恥ずかしそうな……
そんな顔をした
なんだかモヤモヤして
君にこんな顔をさせるミレイさんにイラっとした
…………僕はなんでイラっとしたんだ?
僕はこの感情を知らない……