コードギアス
□想いと現実(後編)
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《想いと現実(後編)》
僕はスザクの扉の前にいた
ロイドさんから話を聞いて飛び出して来たのは良いけど
どうしよう……
なんだか入るのが気まずい……
部屋の前でうーんと唸っていたら
いきなり扉が開いた
「ライ?」
「ス、スザク……」
「どうか……した?」
控えめに聞いてくる
「うん……ちょっと今、大丈夫?」
「うん。じゃあ、中にどうぞ」
中に入ると机にはいくつかの書類が広げられていた
「コーヒーでいい?」
「あ、うん……」
煎れてくれたコーヒーを持つ
「……ありがとう」
「で、どうしたの?」
「あ……うん」
どうやって切り出したものか
フッと机の上を見れば写真がある
写ってるのは小さいころのスザクと
あれは…
「……藤堂…?」
「うん……」
写真には道着姿のスザクと藤堂が写っていた
「……たしか、スザクの先生だったっけ?」