□キスまでの距離
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生徒会の仕事も終了して帰宅の準備をしていたら桐条先輩に呼び止められた。



「お疲れ。沖田、どうだ?生徒会には慣れたか?」



「はい。慣れました」



「そうか、よかった。」



そんなことを話していたら桐条先輩が急に顔を赤らめてもじもじしだしだ。



「どうかしましたか?」



「い、いや、あ、あの、沖田キスしたことはあるか?」



いきなり何言ってるんだ?この人は…。



「したことありますよ。」



不思議に思ったが質問に素直に答えてあげた。



「そうか…。」



「どうしたんですか?変ですよ?」



「い、いや、すまない。今日スラスメイトとキスの話をしていてだな。私はしたことがないから君はしたことがあるのか興味が湧いたものだから、聞いてみたんだ…」



「そうなんですか。でも先輩がしたことないなんて意外です。」



そう言うと先輩は更に顔を赤らめてちょっと怒ったような顔をした。



やっぱり可愛い人だな。



「キスしてみますか?僕と。」


つい意地悪したくなってからかうつもりでそう言うと



「あ、あの、それは…。」



あぁ、本気にしちゃったよ本当に可愛い人だな。



僕は先輩との距離を近付けて更に言葉を続けた。



「キスします?」




「やり方を知らない…」



「やり方なんてありませんよ。」



そうして僕と先輩は唇を重ね合わせた。



end

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