□少年の青、少女の弱さ。
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澄んだ空に心地よい輝が差す11月の朝、何時もなら爽やかな朝だが今日は違う。

昨夜、桐条さんの父親が幾月の凶弾に倒れた。それだけではなく、我が特別課外活動部も今後の指針を失うという大変な事件が起こってしまった。




寮の雰囲気は最悪で、皆は顔に暗い影を落としている



こんな時にリーダーとして何も出来ないのは悔しいが僕もただ昨夜の事が信じられずどうしたら善いのか解らない状態だった。



しかし今後の事も心配だか今、僕は桐条さんの事が心配で堪らない。




最愛の人を失った彼女の心の痛みは計り知れないものがある、加えて桐条グループの後継者としての重圧。




彼女の為に僕が出来ることはあるのだろうか?考えを張り巡らせるが答えは出てこなかった。




退屈な授業は全く頭に入ってこず考えることは桐条さんの事ばかり。





「はぁ…。」



僕は弱々しい溜め息を吐いて教室の窓を見た。




こちらの気分とは正反対な晴天。




雲一つない空に昼間の月が顔を覗かせていた。





「元気無いな。」




感情を面に出しているつもりはなかったのだが出ていたみたいだ、友近が話し掛けてきた。



「うん。ちょっとね。」




「そうか。何かあったら相談乗るぜ?」




胸を一つポンっと叩きながら友近が頼もしげに言った


一人で考えていても桐条さんを癒す方法が分からないので友近に知恵を借りることにする。




「じゃあ、放課後いい?」




「分かった、じゃあまた後でな。」




僕の肩を叩いて友近が騒がしい教室から出ていった。







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