文
□DOLL
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「哲哉さん愛とはどういったものでありますか?」
学校からの帰宅中にアイギスにこんな難しい質問をされてしまった。
僕は適当に愛は人それぞれいろんな形があるから答えは1つじゃないと答えた
そうしたら彼女は哀しそうな顔で「私は人ではないので分からないであります」とか言っていた
「傷つけちゃったな…」
あんなに哀しそうな顔をされるとは思わなかった。
いったい彼女は僕にどんな答えを期待していたんだろうか?
僕だってまだ17歳だし明確な愛なんて解らないし考えた事もない。
愛とは何だ!という高校生にしては痛いような恥ずかしい様なことを考えながら僕は眠りに就いた。
朝眼が覚めると昨夜考えすぎたせいでなかなか眠れず体が怠い。
それでも重い体を起こし今日の授業全部寝て過ごすかななんて考えながら学校へ向かう。
寝ている間に授業も全て終了して帰ろうとしているとアイギスが今日も一緒に帰りたいと言ってきたので2人で帰宅することになった
「アイギス。」
「何でありますか?」
僕は彼女を呼び止めて昨日考えて出した答えを言ってやる。