ふと、空を見上げてみた闇よりも暗く、海よりも深い夜空昔見た、『更木』の風景に似過ぎた夜空ただ、一つだけ違うと感じたのが俺の鈴のように小さい星の存在チリチリと輝いていやがる無数の星だけが俺の記憶には無かった「記憶にねえはずだ…」名前の無かった俺に星なんざ見てる余裕なんてモンは無かったただひたすら、強さだけを求めてきた「………」月も無く、夜空一面に広がる星屑の輝きは目を疑う程のものだった星に願いを