□花乱の火蓋
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チュン、チュン昨日より小鳥の声がしない。
それは雪積もった翌朝のことだった。


一番起きは珍しく新八ちゃんだった。余程、花姉の飯を楽しみにしていたのか。
「花姉の飯は久しぶりだからな!」

「あら〜、嬉しいこと言うてくれるやん♪」
んもーと照れている花姉
「俺も俺も楽しみにしてた!花姉」
と2人は言っている

「手を揮ったかいがあるわ〜」

広間食堂にて、隊士達の「頂きますー!!」との声が響く。
「召し上げれ、今日のは最高傑作や」と花姉が嬉しそうに言う。「いつもだけどな(笑)」
って言ったら千鶴が貰い笑いしていた。

今日の朝飯は豪華な様な
「あ、これ」と花姉が瓶を出す^^
「うちの実家の名物やから食べたい人は食べて かまへんよ」と言う。

近藤さん・源さん・総ちゃん・一さんが静かに反対側で朝食を召し上がっているが、その反対側は、と言うと・・・・・。

「新八ちゃん、それ頂きっ!」と平助の声
「!!あーソイツは最後に取っておこうと思
ってたのに!」悔しそうに言う新八

「やめろ!それなら〜」
広間にて2人の争っている影が灯で揺れている。「あぐっ!」モグモグと食べている新八で
、平助「何すんだよ」
「何するんだ、じゃね!人のモノ食いやがって〜!」
「何言ってんの!いつも人のおかず食ってんのはソッチだろ〜」

反対側は静かに花姉の作った朝食を食べている。
総ちゃんはお茶を啜り、一さんと源さんはご飯を食べてて、合間に千鶴が2人の争う
(おかず争奪戦)の様子をご飯を食べながら苦笑いで見ている。

「オメぇは、小っこい男だな平助。そんな昔の話を持ち出して」
「昔じゃねぇ!今朝だ!今朝!俺の目刺し3本も食っただろうが!ったくよー!」
今だに争う2人で、


「もー!2人とも」花姉が言う
平助の手が新八の顔に、新八は箸を口に銜えて手は平助の膳に伸びてた

「女の子の前で!」


そこで、襖の奥の足音に近藤と千花が気付き
襖が開いた
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