過去拍手夢

□泉。
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「泉〜」

「何、歩くの早え?」

「手」

「は?」

「だから手」

「手がどうかした?」

「……もういーよ(泉の鈍感!)」


「そういや、お前こないだ廊下で転んだだろ。パンツ見えてた」


「なっ…見てたのっていうか嘘!?」


「…ったく、なんで何も無い所ですっ転べるんだよ」

「う、うるさいなぁ!」





「ほら」

「え。何?」

「何、じゃなくて。手ェ差し出されたら普通繋ぐだろ。」


「…泉はあたしがしても分かんなかったくせに」


「手ー繋ごうなんて、俺から言わねえとカッコ悪ぃ」


「…素直じゃないなあ」

「これで転ぶ確率減るだろ」




初めて手を繋いだ日のこと。





「あ。水色は正解な」
「何の話かな孝介クン」
「何ってパ…」
「わーわーわー!!聞こえない!」



(つーか俺以外のヤツが見たら困んだよ!!)
 

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