デイダラ、サソリ

□髷の秘密
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デイダラ先輩の髷は僕が見る限り何処も変わってない気がしますが…。


「ピンピンっというか、最近髷が萎れて元気無い気がするんですが…。」


「ああ…それは。」


急に沈んだ声になり鬼鮫先輩。


「恋人のサソリさんが死んでしまったからですよ。」


「ああ…あの日からだな。」


「そうなんッスか、気の毒…ッス。」


あの二人いつも一緒にいて凄く仲良かったからデイダラ先輩可哀相ッス。


「まぁ…、あの人なら心配無いですね。」


急に明るくなる鬼鮫先輩。


「えっ?!どう言う事ッスか?」


心配要らないって恋人が死んだのにかなり苦しい筈なのに大丈夫な訳…。


「アイツはヘコむのも早いが立ち直りも早いからな。」



「そんなに早く立ち直る訳無いッスよ…!!」


「まぁ…見てろよ。」


+++++++++

数日後の集会…


「デイダラ先輩大丈夫ッスねぇ…。」


デイダラ先輩の事が心配で仕方ない僕をよそに話が進む集会。


先輩やっぱり…まだあの事引きずっているんッスか…。

だがこの後のデイダラ先輩の言葉を聞いて僕は唖然とする。


「さぁて…トビ、行くか?うん。」


「えっ?何処にッスか?」


「決まってんだろ、うん。‘九尾の人柱力’か‘うちはサスケ’か、うんうん!」


「はぁ…?」


その時僕は見逃さなかった。デイダラ先輩の嬉しそうに笑う横顔、そして元気(?)いっぱいの髷を…。


「楽しみ…うんうん!」


先輩…本当に立ち直り早いッス。

僕は今まで心配していた自分が心底アホらしくなって悲しくないのに涙があふれてきました。



++終わり+++

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