デイダラ、サソリ

□チョコよりheartを
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今日はバレンタインデー恋人達が愛を確かめる日…。


*チョコよりheartを…**


今日はバレンタインデー恋人達が愛する人にチョコを渡す日…。


勿論…蠍の旦那の相方及び恋人のオイラも大好きな旦那の為に手作りチョコをアジトの厨房を借りて一生懸命に作っている。


「うんうん…♪旦那の為に手作りチョコ、うんうん♪」


普段から料理をする事に慣れていないせいか辺りに沢山チョコが飛び散ってしまい、厨房は甘ったるい空気が漂っている。


「うんうん…♪」


チョコを刻んで…♪


湯煎で溶かして…そこに生クリームそれから…。


ぱくっ……。


味見…♪


「旨い、良し出来た…♪あとは旦那に食べて貰うだけだな…うん♪」


早速完成したチョコをラッピングして蠍の部屋を目指して厨房から飛び出す
が……


ドーーンッ


チョコを渡す事で頭が一杯だったオイラは廊下を歩いていた飛段と見事にぶつかってしまった。


「イテテ…、いきなり飛び出すなよ!!」


「悪いな…。うん」


ぶつかった時額を強打したのか飛段は痛そうに額を押さえている。


オイラもぶつかった反動で飛ばされて廊下の壁に頭を強打して頭がヒリヒリしている。


「お前さぁ…そんなに急いで何処行こうとしてたんだよ?」


「うん。オイラ…旦那の所にチョコを…////」


今日はバレンタインデーと言う事で張り切って作ってはみたが…
流石に人にその事を言うのは恥かしい…。


「ヘ〜…じゃあコレはデイダラちゃんの愛の籠った手作りチョコかぁ?」


いつの間にかオイラのチョコは飛段の手に渡っていた。


「………!?」


ニヤニヤ…


意地悪そうに飛段が笑っている。


「か、返せよ馬鹿!!お前のじゃないんだぞ、うん。」


必死に取り返そうと試みるが…ヒラリと交されてしまう。


「味見くらい、良いじゃねぇか?」


「駄目ダメ〜!!返せよ〜、うん!!」


オイラの抵抗も虚しく…


パクッ…


「あー…、オイラのチョコ…が…」


「結構、旨いじゃん♪」


ゲシッ…


「イテッ…!」


蹴りを食らわせて何とかチョコの入った箱を取り返すが……


「あ!!!」


箱の中は空っぽ…


「スマン…、旨くてつい全部食っちまった。」


「ううぅぅ…。」


「悪かったって、なぁ許せよ。」


飛段のふざけた言い方がオイラの怒りのボルテージを上げいく。


「…………。」


「そう怒るなよ、また作れば良いだろ?」


プチッ…


その言葉でオイラの堪忍袋と爆発袋の尾が切れた。


「もう一度作れば…良いだって?」


「ゔ…。」


「ふざけんな!!!」


ボカーン


「ギャアア…!!!」


ドーーン


デイダラの放った起爆粘土は目標の飛段をすれて廊下の壁にあたり爆発する。


「チィッ…次は当る、うん。」


「デ、デイダラ落ち着けよなぁ?俺が悪かったから…。」


殺気を放っているデイダラを必死になだめようとするが…


「死ね〜!!!」


「ギアアァァ〜〜!!」


逃走する飛段…。


「待ちやがれ〜!!うん。」


ドーーンッ…


ボカーン…


ダーン…
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