デイダラ、サソリ

□餌付け
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----餌付け-----


「…………。」





最近アイツの様子がおかしい


何時もなら俺にベッタリの筈のアイツが、


俺には何も言わずに何処かに消える。


一体どうしたんだよ…


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「オイ!デイダラ!!」


「な…何だよ旦那、うん。」

最近全くというぼど構ってくれない恋人に、俺は痺れを切らして尋ねる事にした。


「最近、俺に黙って何処に行っているんだ。」


周りくどい言い方が好きではない俺は単刀直入に言う事にした。


「えっ…、べ…別にオイラ何処にも行ってないぞ…うん。」


明らかに焦っているデイダラ…。


「怪しいな…まさか、浮気じゃねぇよなぁ?」


「そんなわけねぇだろ…うん!!」


やっぱり怪しい…


「じゃあな、旦那!!」


とっとと立ち去るデイダラ。


「………。」


これは調べてみる必要が有るな。


……。


先ずはデイダラに手を出しそうな奴に当たってみるか…。


そうだな…先ずは、


アイツだな。


「てな訳だ…」


「オイ…何で俺なんだよ。」


今俺は飛段を壁に押さえ付けて尋問中…。


「テメェが一番怪しい…前々からテメェはデイダラの事狙ってたからな。」


デイダラとは歳は近いしな…。


「…………。」


「いい加減…吐けよ。」


飛段の首にクナイを押し付ける。


「イテテ…クナイ首に押しつけるな…、首が切れる!」


「じゃあ…、とっとと吐けよ!」


クナイを押し付ける手に力が加わりクナイに鮮血が滲む。


「知らねぇよ!!」


「しらばくれるな!!」


俺は…


アイツが居ないと淋しくて……


淋しくて…


心が凍えてしまうんだ。


「知らねぇって言ってんだろ。テメェ顔逝ってるぜ。」


プツッーン…


あまりにもふざけた言い方に、遂にイライラが爆発した。



「テメェーー!!!」


「ギャア!!ちょいたんま…殺される…!」


「安心しろ…テメェは不死身だ。」


迷う事なくクナイを降り下ろす。


「アレ?お二人共何してるんですか…?」


…ピタッ…


意外な人物の登場に思わず手を止める。


「鬼鮫…?」


タイミングが悪いな…


「キサメェー…ヘルプ!!サソリに殺られる。」


「え?やるって…サソリさん最近デイダラに構って貰えないからって飛段で欲求を……。」


変な勘違いをしている様だ…。

全くテメェは見掛けだけじゃなくて頭の中も鮫なのか…。


「馬鹿、そんな訳ねぇだろ!俺はコイツがデイダラに手出してねぇか知りたいだけだ。」


コイツと恋人疑惑何て冗談じゃねぇよ。


「あ…そうだったんですか…私とした事が…。」


「分かればいい…。」


「…そういえば…。」


「なんだよ?」


俺は今凄くイライラ…してんだよ。


「デイダラなら…角都さんの部屋に居ましたよ。」


「なっ…角都だと?」


「ハイ!何だか嬉しそうでしたよ…。」


何で角都なんだ…あの金の亡者の所に行って何の得が…。
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