デイダラ、サソリ

□不思議の国の物語り
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「デイダラ…。」


粘土弄りをしている時は余り話し掛けない旦那が…


今日は珍しく話し掛けてきた。


「テメェ、いつも粘土遊び何かしてねぇで…少しは別の事もしたらどうだ?」


「別の事…?うん」


別の事って言ってもなぁ…オイラ浮かばねぇぞ…うん。


「旦那…例えばどんな事?」


「そうだな♪読書何てどうだ?」


**********


「本って言われても…オイラ難しい本読めないぞ、うん。」


旦那に本を読めと言われて仕方なく暁の書庫を漁ってみたが…どれもデイダラに取って読むのは難しい本ばかりである。


「う〜ん…。‘第一次忍者大戦の歴史’に…‘正しい禁術の学び方’ましなのがねぇ…うん。」


辺りを見渡しても禁術の使い方や毒の調合の仕方等…難しい本ばかりである。


「そもそもS級犯罪者しかいねぇ組織の書庫で読書に向いてそうな本を探す何て無理なんだよ…うん。」


はぁ…ため息を付いて本棚に寄り掛かると…


ドサッ…!!


「うん!!」


頭上に何かが落ちてきた。

そして…

ガツン…!!


見事にデイダラの頭に直撃した。
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