デイダラ、サソリ

□日向ぼっこ
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----日向ぼっこ----


「デイダラー!!デイダラーー。」


たく何処に行ったんだ。


「リーダーから任務の指令が有ったのに何処で油売ってるんだ。」


全く俺の手を煩わせやがって……。


***************

「う〜ん…。」


野原の真ん中寝そべりで伸びをするデイダラ…。



「こんないい天気は日向ぼっこに限るな…うん。」


空を見上げれば雲一つ無い快晴が広がっている。


「はぁ…幸せ。」


ポカポカと暖かい陽射がデイダラに降り注いでいて辺りから鳥の囀りが聞こえてくる。


「たまには任務を忘れてのんびりするの良いかもな…うん。」


「何が任務を忘れてのんびり…だ。」


見覚えの有る顔がデイダラの顔を覗き込んでいた。


「…っ……旦那…!!!」


「オイ任務ほったらかして何さぼっているんだ…?」


「ゴメン…旦那、うん。」


慌てて起き上がる。


「サッサと行くぞ…。」


デイダラの腕を引っ張るサソリ。


「旦那…ちょと、あとちょっとだけ…うん。」


「駄目だ…。」


「一時間だけ。」


「駄目だ。」


「じゃあ10分!!」


「…………。」


目を潤ませて必死にお願いするデイダラ…。


「クッ……/////」


か…可愛い。


「旦那…。お願い…。」


「………分かった10分だけだぞ。」


「やった…!!!」


はぁ…、俺も甘いな。


「旦那。」


「今度は何だ?」


「一緒に日向ぼっこしよ…うん。」


「チィッ…仕方ねぇな。」


デイダラの隣りに寝そべる。


「本当に10分だけだからな。」


「うん!」


「……………。」


目を閉じると、髪を撫でる風が気持ち良くて思わずウトウトしてしまう。


たまにはこうしてのんびりするのも……


…ZZZ


************


「旦那…。」


「うん…っ…どうしたデイダラ??」


もう10分経ったのか…?


「寝す過ごした。」


「な…っ…。」


慌てて起き上がて、辺りを見回すと


あ…っ!!


いつの間にか日は傾き、辺りは茜色に染まっていた。


「はぁ……………。」


「旦那??」


コイツの考えに乗るとろくな事がねぇな…。


「はぁ…。」


再び大きなため息をしてガクッリと頭をたれる。


「うん?どうしたんだよ…うん?」


全くコイツは呑気だなぁ…羨ましいぜ。


「行くぞ、デイダラ。」


「あ!うん。」


アジトに戻ったらリーダーに謝らないとな…。



はぁ…憂鬱だ。


**終り****

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