デイダラ、サソリ

□馬鹿は死んでも治らない
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「……良し出来た。」


後は、試してみるだけ…


**馬鹿は死んでも
治らない**


「…っはぁー。やっぱり団子には抹茶だなぁ…うん。」


デイダラは一人お茶屋で団子を食べて久し振りの休みを満喫している。


そこへ…


「デイダラ先輩〜!」


いきなり後から聞き慣れた声が聞こえて来る。


「…!!」


…ゲホゲホ


声に驚き抹茶を噴出すデイダラ…。

「…先輩大丈夫ですか。」


声を掛けて来た張本人が心配そうに話描ける。


ハァハァ…ゲホ…


―…。


「馬鹿トビ…、大丈夫な訳ないだろが…うん。」


明らかに不機嫌な顔のデイダラ。

「ハハハ…。」


「全くテメェ―は、どうしていつもいつも、オイラの細やかな時間を邪魔しようとするんだ…うん。」


下らねぇ用事だったらぶっ飛ばす…うん。


ガサガサ…


本の一冊を取り出すトビ…。


「先輩先輩、これを見て下さい。」


「うん?なんだこれ…。辞書かぁ?」


「ココ、見て下さい。」


しきりに辞書を指差している。


「……?……!!」


―馬鹿は死なない…―


バキッ…


デイダラの拳がトビ顔面にめり込む。


「痛い…、何するんですか。」


「オイラの事馬鹿にしているのかぁコラァ〜!!うん!」


「イヤそういうの意味じゃ無くて…。」


そりぁ、先輩も馬鹿ですけど…。


「辞書を見てて本当に“馬鹿は死なない”のか気になって…。」


「…で?」

「飛段先輩を使ってちょっとした実験をしてみようかと…。」


「はぁー……?!!実験?」

完全に呆れるデイダラ。


「飛段が不死身なのは僕が思うに相当馬鹿だからだと…。」

コイツも相当馬鹿だな、うん。


「…それで?」


取りあえず話だけは聞いてやるデイダラ…。


「それでですね、飛段先輩がどれくらいバカなのか、試してみたくて…、こんなの作ってみました…。」


自慢気に用紙を取り出すトビ…。


「どれどれ…!」


紙には色々なレベルの問題がずらりと並んでいる。


「色々なレベルの問題が有るなぁ…うん。」


「最後の方の問題何かガキがやるもんだろうが…うん。」


本当、呆れるなぁ…うん。


「いやぁー…。どのくらいバカなのか分かりませんし、馬鹿は侮れません。」


その台詞は明らかに人を見下している者が言う台詞である。


本当に先輩の事敬ってないよなぁ…うん。


「……。じゃあ行ってみるか?うん。」


何で、オイラの周りには馬鹿ばっかりなんだろなぁ…うん。


「先輩〜。早く行きましょうよ…。」


もうトビは行く気満満だ。

「お、おう。」


結局後輩に振り回されて折角の休日は返上…。


仕方なくお茶屋を後にして粘土の鳥に飛び乗る。



一方、不死身コンビ…。


「ファァ〜…、眠てぇなぁー。角都テメェがダラダラ仕事終わらせなかったせいだからな…。」


任務後でアジトに向けて足を進める二人…。



「…フン、お前も人の事を言える立場か…、全くあの長ったらしい儀式どうにかならんのか…。」


任務後で何時もにも増して角都は不機嫌そうな顔をしている…。
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