お題で…

□01泣かないでおくれ愛しの君
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死ぬのは怖くない、痛みや恐怖何てものは遠い昔に捨てたから…

でも、君を置いて逝くのは気が進まない。


「旦那…っ…。」


魂が抜け抜け殻だけとなった冷たい身体をデイダラは無い腕を使い必死に抱き寄せている。


「旦那…起きろよ…こんなところにいたら風邪引くよ…ぅん。」


俺の身体を揺さぶり必死に呼び掛けている。


デイダラ…無駄だ。俺はそこには居ない。


「先輩…行きましょう。」


派手なオレンジ色のお面した男がデイダラを近付いていく。


「嫌だ…トビ…。」


トビと呼ばれた男はデイダラの肩を掴んで座り込んでいるデイダラを無理矢理立たせた。


「何時までもこんなところにいたら駄目ですよ。」


「嫌だ…オイラは旦那と居るんだ…!離せよ。」


必死に抵抗しているが負傷しているデイダラが敵う筈も無く…


「さぁ、先輩行きましょう。」

あっけなく担ぎあげられて俺を置いてその場を去って行った。


「うっ…ヒック…。」


冷たくなった冷たい地面ににデイダラは温かい涙を流した。


ああ…




本当は今直ぐにでも抱き締めたい…


でも、それは無理な事…


ああ…頼むから


俺の事で…



「泣かないでおくれ愛しの君」



END...


意味不明ですいません。

お題は「千歳の誓い」様の五つのお題の「愛しい君」からお借りしました。

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