お題で…
□04君の嘘はとても下手だけどとても優しい
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心臓を突き刺しても…
首を千切られても…
俺は死なない。
そう…不死身なんだ。
不死身…
それは、死と言う恐怖から解放されると言う事。
でも、不死身ならでわの悩みも有る。
…<孤独>。
俺はどんな事が有っても死ぬ事なんて無い。
でも…他の奴等は違う、
俺の両親や親友…
大切な奴は皆死んだ。
俺はその時…何度も願った。
「俺を一人にしないで。」と…。
だが…、俺の願いも虚しく。
皆、任務や病で俺の前から姿を消した。
この時俺は人と言うのは儚く脆いものだと痛感した。
そして、俺と同じような永遠の存在…<神>に惹かれた。
人間何て信じない…。
信じるのは俺が信仰している邪神様だけ…
飛…ん……。
飛段……。
誰かが俺を呼んでる。
大切な人は皆死んで…独りぼっちの俺の事を…?
誰…?
誰なん…
「飛段起きろ!!!」
バキッ!
顔に痛みが走った。
どうやら俺は殴られたらしい。
「全く貴様はこんな所で寝るな!!」
俺が目を開けると目の前に相方の姿が有った。
「アレ?角都ゥ?」
「全く俺の部屋でにいきなり飛び込んで来たと思えば、人のベッドで…。」
「う〜ん…、わりぃ…。」
どうやら俺は眠いっていた様だ。
ゆっくりと起き上がり違和感を感じ頬に触れてみると、濡れている。
「アレ?俺泣いていたのか?」
「そうだ…。」
どうやら過去の記憶が蘇り知らぬ間に涙が流れていたらしい。
「大丈夫か…?」
手に付着した涙を眺めていると…角都がの大きな手を俺の頭上に乗せてきた。
「俺は餓鬼何かじゃねぇ…だから心配すんな。」
涙をコートの袖で拭いて角都を心配させまいと無理に笑ってみせる。
「全く…。」
「エヘヘ…。」
本当は死ぬ程淋しくて苦しいけど角都に迷惑を掛けるわけにはいかない。
「じゃ…俺、部屋に帰るわ。」
「飛段…。」