イタチ.飛段

□涙
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貴方の為なら、私は命さえも投げ出してしまうだろう。


+++「涙…」++++


強がりな貴方はいつも無理をする。


苦しい時悲しい時…


貴方は涙一つ零さない。


「イタチさん…?」


翌日の朝食の下準備を済ませ部屋へと向かっていた私の耳に聞こえてきたのは小さな啜り泣く様な声。



気になってその声の元へと向かってみれば…


彼…


イタチさんの部屋へと辿り着いた訳です。


「入りますよ…?」


ノックしても呼び掛けても返信が無い為私はゆっくりと部屋の戸を開けました。


すると、そこには…


涙を流しながら眠る彼の姿が…




ゆっくりと近付いて反応が無い事から夢にうなされていたんだと知りました。


「イタチさん…。」


涙に濡れた頬を優しく撫でてやると安心したのか涙が止まりゆっくりと目を開けるイタチさん。


「起こしてしまいましたか?」


「大丈夫だ…。」



眠たそうに瞳を擦るイタチさん。
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