長編

□喪失感
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君を失う事…


それは僕に取っての、


世界の終わり。




+++喪失感++++


そう…それは何気ない日常から始まった。


あの時はまさかあんな事なるなんて思ってもみなかったんだ…。



「良いか芸術って言うのは末永く残る芸術…つまり永久の美なんだよ!!」


「違うぞ、芸術って言うのは一瞬の儚い美しさ一瞬の美の事を言うんだ、うん!!」



いつものようにお互いの作品を見せ合っていたのだか価値観が…全く違う為毎回ぶつかり合ってしまう旦那とオイラ。


「永久の美だ!!」


「一瞬の美!!」


いつもならこの辺で鬼鮫かリーダーのペインが止めに入るのだが、今は任務でアジトにはオイラとサソリの旦那の二人だけしかいない。


「一瞬!!」


「永久!!」


止める人間がいないせいかますます喧嘩はヒートアップしていく。



ああ…此所までくるともう止まらない。


「旦那…どうして一瞬の美の良さがわかんねぇんだよ、うん!」


「テメェこそ何で一瞬の美の良さがわかんねぇんだよ!!」


オイラも旦那も自分の芸術の良さを伝えようとするが相手は全く理解しようともしないのでピリピリした空気が部屋に流れている。


「良いかオイラの美しい芸術を見てろよ…うん。」


旦那に何とか分からせたくてオイラは旦那に芸術を披露する事にした。


腰にあるポーチから粘土でを取り出して手で軽く握り鳥の形を造る。


「へっ…テメェの爆発の何処が芸術何だか…。」


相変わらず馬鹿にした態度でオイラを眺めている旦那。


「見てろよ…。」


粘土で出来た鳥を空中に放り投げてて印を結ぶと手のひらに軽く収まるサイズだった鳥が大きく姿を変える。


「芸術は爆発だ!!‘喝’!!」


次の瞬間…


ドカーン!!!


オイラが叫ぶと同時に激しい爆発音と共に鳥は姿を消した。


「どうだ…オイラの素晴らしい芸術は?うん?」


室内で爆発させたせいで二人がいた部屋は瓦礫の山と化していた。
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