書庫シリーズ
□4月1日〜弐〜
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エイプリルフールそれは唯一嘘が許される一日…。
*4月1日〜弐〜**
「う〜ん…、どうやって騙せば良いんだよ、うん。」
飛段の誘いからエイプリルフールにゲームをする事になったデイダラ、彼は今ターゲットの部屋に向かっている。
ターゲットは勿論相方、蠍の旦那だ。
「旦那は簡単には騙されてくれないだろうし…、どうすれば…。」
ハァ…良い方法はねぇかなぁ…うん。。
そう言っている間にいつの間にか蠍部屋の前に着いてしまった。
………。
「ゔ〜ん…。」
扉の前で足が止ってしまう…。
全く良い方法が浮かばない、そもそも蠍の旦那を騙そうとする自体無謀である気がすぞ…うん。
「やっぱり、無理…。」
そう言って、部屋を後にしようとすると…。
「アレ?先輩じゃないですかぁ?」
「ゔ、トビ…。」
全くタイミング悪い時に…。
「先輩〜♪俺とおしゃべりしましょうよ〜♪」
そう言いながらオイラに絡み付いてくるトビ…。
「触るな…ぶっ飛ばす、うん!!」
「そんな…構って下さいよ〜♪♪」
コイツ、脅しが効かねぇ…
「先輩〜先輩〜!!!」
「………。」
う〜ん…待てよ、コイツを使えば旦那を騙せるカモしれないぞ…うん。
「トビ…ちょっと耳貸せ、うん。」
「なんです…?」
「良いから…。」
ごにょごにょ……。
「え?マジッスか?」
「オウ!!」
オイラはトビの手を繋ぐと同時に旦那の部屋の扉を勢い良く開けた。
「……!!」
「旦那!!」
部屋の中に入ると驚いた顔した旦那がこっちを見ていた。
「デイダラ…一体これは…。」
突然の出来事に驚きを隠せないでいる、旦那…。
よぉーし…うん!
「旦那…オイラさ、トビと結婚する事にしたんだ…うん。」
「な…!?」
オイラからのいきなりの爆弾発言に旦那は固まってしまった…。
面白い…うん♪
更に調子に乗るオイラ…。
「しかも…明日なんだ、うん!!」
「………!!!」
遂に石化する旦那。
「そ…それはどうゆう事だ…。」