デイダラ、サソリ

□チョコよりheartを
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「もう逃がさないぞ、うん!!」


「ゔ、死なないけど…粉々になるのは嫌だ…。許してくれよ…。」


「問答無用…!!」


ようやく追い詰めて芸術をお見舞いしようとしたその時…。


「オイ、何してんだよ。」


眠そうな顔の赤髪の少年が近くの部屋から顔を覗かせる。


「あ!!旦那…。」

いきなりの相方登場で思わず攻撃の手を止めてしまう。


「俺の部屋の前で騒ぐな傀儡のメンテが出来ないだろうが。」


どうやら飛段を追いかけている間に蠍の部屋まで来てしまったらしい。


……。


「何やってんだ?」


今いち状況が飲み込めない蠍…。


「蠍助けてくれよ〜。」


「旦那〜!!飛段の馬鹿がオイラのチョコ食べた〜!!」

「チョコ…?」


「うん、旦那にあげる為に作ったチョコ…////」


「……〜!!」


その言葉を聞いて蠍の顔色が一気に変わる…。


「お、オイ…蠍?」


ブシュッ…


その音共に飛段の身体から血が吹き出した。


「いってぇ〜!!!」


その場に倒れる飛段。


「……旦那?


「これで、満足か?」


「う、うん。」


だ、旦那怖い…。


「ゴメン旦那…、オイラの不注意でバレンタインのチョコ…飛段に…」


必死に弁解しようと言葉を並べるが…


クチュッ…


途中で蠍に唇を奪われる。


「だ…ん…、あっ…ふっ…。」


クチュッ…


「……。」


長いくちづけの後ようやく喋れるようになる。


「旦那…////」


「甘い…。」


「…?」


「お前のチョコの味がする…。」


「あ、さっき出来たチョコ味見したから…うん//。」


レロッ…


「あっ……。」


ビクッ…


いきなり旦那に首筋を舐められ感じてしまう…。


「チョコ…付いてるぞ。」


「…////」


いきなりの旦那の行動に動揺していると…


「俺がお前に付いているチョコ食べても良いか?」


「えっ!?」


何?もしかしてコレ誘われてる…うん?


ヒョッイ…


そう思っている間に旦那に担がれてしまった。


「………チョコ食えなかったし…良いだろ?」


「う、うん////」


「良し……。」


そう言うとオイラを担いだまま部屋へと戻る。


「オイ!俺を放置か?!」


後には血みどろになった飛段の声だけが廊下に木霊する。


初めてのチョコは飛段に食べられたけど…オイラは旦那がオイラの事凄く愛してくれてるって分かたから…幸せだ…うん。



♪終り♪
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