蒼い目の猫
□貴方は言ったわ
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「お前は楽でいい」
貴方は私にそう言ったの
楽だって言われてもいいの
だって、所詮私は
貴方の"一番"にはなれないから…
今宵も貴方は
"私"を
"誰か"に重ねるの
「おい」
貴方は私を名前で呼ばない貴方の"一番"と重ねる為に……
「好きだぜ?」
貴方の"一番"の次に、ね
「愛してる」
嘘ばっか
「俺にはお前が必要だ」
嘘。
いらないくせに
嘘で塗り固められた言葉にも
私は期待してしまう
「やっぱお前の横は楽だ」
相手しなくていいから?
貴方の言葉の裏を勝手に読んで
勝手に傷付く私はとても滑稽ね。