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□芸術
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「芸術は爆発だ」

私は彼のその台詞が大好きで。空の下、鳥の上。
爆音に揺らいで消える悲鳴と、紅い花が舞い散る瞬間を見つめていた。
それは無惨で儚くて、綺麗で。

「お前もオイラの芸術がわかってきたな」

「おかげさまで」

初めはわかりたくなどなかったけど。
それに共感してしまうと何だか歯車が、狂う様な気がして怖かった。
なのに、今や満足げに笑む貴方の顔の方が、私にとってはどんな芸術よりも素敵で、愛おしくて。
彼のこんな表情を見せてくれる"芸術"が、私は好きになってしまったのかもしれない。

私がついもらす称賛にも嬉しそうに笑むデイダラ。

ふと見下ろした世界は、全て自分のものの様に思えるほど、広くてちっぽけだった。



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