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□さくら 入学前編
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プロローグ
ずっと一人が当たり前だった
最後のその時までずっとそうなんだと思ってた
なのにタイムリミットを告げられたその日に、僕は君と出会ってしまった
何て神さまは意地悪なんだろうって恨んだよ
今までいくら強く望んでも得られなかったものを何で…何で今更って
でも君と出会って、僕はやっと鎖のついた小さな鳥籠から、自由に空へ飛び立つことができた小鳥のように、初めて生きてることに対して喜びを感じることができたんだ
もっとずっと君のそばにいたい
だから僕は君と約束したんだ。大切な約束を…
″三年後も……三年後もまたここで、またこのさくらの木の下で…″
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