ロンリーガール.

□チョコの疑惑.
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分かった、認めるわよ。私は普通にみんなより妄想が激しいから、こんな事になったんだ!わほーい!そうさっ、あたいの頭はぶっ飛んでんだよ、ぶっ飛んじゃってんだよ!。





と、現実逃避して見たものの、漏れ鍋と書かれた店の中、店員が腕を一振りすると椅子が独りでに綺麗にテーブルへと逆さにし掛けられて行く。



『やばいよ、きっとお姉ちゃんから貰ったチョコ腐ってたんだよ』


「…チョイとお嬢さん、ナナ・橘かの?」



『ほえええっ!何でフルネームっ!』



「落ち着くのじゃ、ただの老いぼれ爺さんだ。」


ほっほっほ!って私今涙目ですよ分かりませんか、怖いんだよ!怖いんだよっ!腐ったチョコのせいで頭ぶっ飛んじゃってるし、嗚呼っ!何でスプーン独りでにマグカップの中身混ぜるんだろう?…意味分かんない!





「こりゃ元気なお嬢さんじゃのう。一先ずわしの話を聞いてくれんかの?」




『は、はい…。』



「チョコは腐っておらんし、これは現実じゃ。ナナ。」




私は優しい笑顔を見せた、髭のおじさんの言葉にまたコクリと頷いた。



「この世に、存在するのだナナ。」



『…え?透明人間が?』



「魔法じゃよ。」



うっぷす、私の頭本当にやばいらしい。ほっほっほと笑い、その後放った言葉を頭の中で巡らせ考えた。まさか!いくら何でも、ハリー・ポッターの世界なんて有り得ない。



「でのナナ、君は魔女なのだ。」


『…魔女?…魔女って箒乗ってケタケタ笑い声あげるやつですか?あれ?今ハロウィーンですか?あれ?なんで英語喋れてるんだろう?あれ、何か分かんないけど私やっぱりあの有名な物語の中?』



「ふむ、その有名な物語も気になるがのう。今は君の話が先じゃ、魔女と言っても様々なのだよ、ナナ。」




『…え、あ、ほ、ホグワーツ!』



「知っておったか、なら話は早い。君は編入生として五年生から入って貰おう。」



『え、ハリー!ロン!じゃあっ、…ハーちゃんにも会えるんですかっ!?』



「知り合いが居るのか。なら直ぐに溶け込めるじゃろう」



『行きましょう!校長!』


「おや、わしは変身術の教授だ。」



『…え、なら、今は…。』




今何年?って言うか、教授の時からこの貫禄…って、あんまり変わんない。じゃあ、アルバスさんがまだ教授って事は…。まてっ、親世代でなければ…。もしかして…もしかすると。




「おや、トムではないか。」




「こんにちは、先生。」




『…トム・リドルく、ん』



突然初対面の人間に名前を言われた彼は、驚いた顔をし警戒の色を一瞬見せた。けど私が瞬きをした次には、やんわりと微笑を浮かべていた。(でも私は知ってるぞ、ワルガキ。)




「…君、僕を知ってるの?」




黒髪色白王子の瞳が、何だか紅く光った気がする。




『あ、えっと予知能力が…、』


「所で教授が何故ここに?」


「ああ、それがのうトム…、」



二人で無視!でも頑張って無理に思い付いた言い訳位聞いてほしいっ!それよりダンブルドアってこんな人間なの!?私は一人やさぐれて、夢中に話をしだす二人から離れて、店を出た人に続き漏れ鍋を出た。




『私悪くないっ!レディを無視のがいけないんだよ!…精々困ればいいんだ!ナルシーリドルに、髭じじぃ!』









こうして、私の魔女だぜ、やっほぉぉいっ!人生の幕開けが始まった。


















***
まぁ、言っちゃえば、
世界の中心は私。



















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