ロンリーガール.
□未来の花嫁.
1ページ/1ページ
うん。覚悟はしていた。だから昨日スリザリンの寮に行くと見事に女の子達から、ことごとく無視された。だから、ずっごぉおおおく!機嫌が悪い!ふぁっく、なにさ、リドルの本性さえ見破れない癖に。仮面を好きなくせに。…ふん!
「だからって、朝から僕の部屋に飛び込んでこないでよ。」
『婚約者だもん』
「僕に相応しい婚約者なら、ノックくらいするさ。」
『私相応しくないけど、一様アバダの練習はするつもりだよ。』
「君、僕が妻に何させると思ってるの。」
『人殺し、』
「馬鹿かじゃないの。」
リドルは、私服に着替え終えたのかバスルームから出てきて、ベッドに寝て、ゴロゴロする私を見た。
「はぁ、婚約者よりペットの犬みたいじゃないか。」
『何、不満?朝からダーリンの顔を見に来たってのに。…ふん、貴方は私の顔を見たくなかったって言うの!少し離れていただけでこんなに胸にが痛いの―いった!叩かないでよ!』
「君が気持ち悪い事ばかり言うから。」
『え、言葉は必要ない的な?』
「勘違いも甚だしいよ。」
『…所でリドル、お腹空いた。』
「まだ食事の時間じゃない。」
『じゃあ、一発芸して。』
「黙らせてやろうか。」
『遠慮しますわ。』
「なら黙ってまたふて寝しなよ、」
『えー、二人きりだし恋人らしいことを…』
「…ナナ、君って…ほんとに…」
ベッドの端から端まで転がるする私、そしたらリドルがベッドに乱入してくると私の動きを遮った。
「…ちょっと、聞いてる?」
『なに、今端から端まで転がるのを何回できるかを…』
「恋人らしい事する?」
『うん?』
よく考えたら、リドルったら私に今覆い被さる感じだよね。あれ、発情期中ですか?リドル君。
『え、や、じょうだ…』
「馬鹿だな、だって恋人で婚約者なんだろう?いつかこうなる。」
『まだ三日だよ。私リドルにときめいた事ないし。』
ピシッ!あ、あれ。リドルの表情が固まった。なに、私何か言った?リドル恐い顔になってきてますけど、あれ、くっそ杖忘れてきた!
「…ナナ、僕に何だって?」
『ドキドキしない』
「は?この僕に?」
『うん。今押し倒されてるけど。』
にっこり、リドルが満面の嘘臭い笑顔を向けた。
「覚悟してよね、ナナ。」
あれ、男のプライドズタズタにした感じかな。そりゃあ人気者のリドル君、数々のプライドの高い美少女を落としてきただろうさ。けどちっとも、私にとったら魅力的じゃない。
『…何を?』
「僕を好きにならないなんて、おかしいだろ。」
『いや、リドルの方が頭おか…、ごめんなさい、ごめんなさい、だから首に手をかけないで下さい!』
「…ナナ」
突然変わる雰囲気、私は無意識に体に力を入れた。
「…僕が好き?」
『え、だからー、』
「僕が好き?」
『…はい、好きです。』
「よし、なら良いよね。」
突然視界が、リドルの顔でいっぱいになった。ふわっとした感触。少し顔を離したリドルが意地悪く笑う。
「…顔、真っ赤だよ?ナナ。」
『このヤり〇〇野郎!』
そして、リドルに殴られたのは言うまでもない。
***
あんな理由のキスに、
ドキドキしてないもんっ!
.