俺の、僕の、妹.

□悪戯計画?.
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ジェームズはベッドの上で胡座をかき、目の前のベッドの布団の膨らみを見つめていた。




「シリウス、どうして嫌いなんて言ったんだよ。」




当の本人は、夢の中。ジェームズは今頃チキンにかぶり付く夢でも見てるだろうとため息をつく。





そう、ジェームズは透明マントを被り全て見ていたのだ。




彼の事だ、ブラック家と決別し家系図から抹消された自分が妹と居る事で誤解され、母親に罵声を浴びせられるなど避けたいのだ。



シリウスにとっては、抹消された事など何よりブラック家から解放された証。自由だが、甘えん坊で素直な妹には、分からないと思っているに違いない。




「僕、本当はハナちゃん分かってるんだと思うよ?シリウス。」




「…ジェームズ、寝てるよ?シリウスは、ね。」




斜め右横のベッドの上、リーマスは読んでいる本から視線逸らさずそう告げた。





「…分かってるよ、はぁ…」




「珍しいじゃないか、君がため息なんてさ。てっきりハナちゃんを陰険な虐めから救い、虐めようとした奴らに悪戯して機嫌がいいと思ったのに。」


「良かったよ、ブラック家の兄弟のやり取りを見るまでは。」



「…ふーん、」




「分かるんだよ!僕にはっ…、レギュラス君も大切にしてるけど…ハナちゃんはシリウスが大好きで、寂しさを埋めてあげられない。シリウスもシリウスで大切にしてる…。そのやり方が、シリウスは不器用なだけで!…まぁ、不器用過ぎてあんな形で…。ああっ!…レギュラス君が唯一尊敬できた部分も無くなっちゃってさ…。馬鹿だ、馬鹿だよ!おいっ!シリウス!聞いてるのかよっ!」



焦れったい展開に、ジェームズはベッドの上バタバタと暴れリーマスは落ち着きなよ、と声をかけた。




「落ち着いてられるかっ、ハナちゃんは確実にもうリリーにさえ話しかけなくなる。」



「…何か、支離滅裂な所悪いけど、また悪戯でも仕掛けたら?」



「い、悪戯?」



「ああ、悪戯なら君に不可能な事何てないだろ?例えば、壊れかけた兄と妹を仲良くさせる事も。」




ジェームズは、リーマスの言葉に参ったなと呟いた。




「…でも、最高だよ。リーマス。」



「どういたしまして。」




リーマスはクスクス笑い、ジェームズは、どうしてやろうかなと悪戯な笑みを浮かべて計画をたて始めた。



























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