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□ある夏の休日(ジェセブ)
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ある真夏日の休日―――
セブルスはホグワーツの湖の近くを歩いていた。
薬の調合に使う薬草を取る為だ。
「……暑い。」
セブルスは暑さに弱い。
普段は今日の様な猛暑日には部屋から出歩かないが、薬草を採集するために仕方なく朝から出歩いていた。
このくらいでいいかな……。
朝から薬草を取っていたため、セブルスのローブのポケットは薬草でいっぱいになっていた。
長時間、日に当たっていたせいか眩暈もしてきた。
木陰に座り、今日取った薬草を広げる。
目当ての薬草も十分に取れたし、これでしばらくは困らないだろう。
湖から覗く大王イカの足を視界の端に入れながら、セブルスは学校へ戻ろうと歩き出した。
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