モンスターハンター小説

□モンスターハンター
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「キーン!」
高々な金属音が丘に響き火花が散った、眼前には、深い深海の様な蒼色をした飛竜が佇んでいる、
「ちっ、どうなってやがる、クエスト内容と違うじゃねえか。」金属音の主はそう呟いた。
「一つ依頼を受けてくれんか?」
それがこのクエストを受けた理由だった、そう言ってきたのはギルドマネージャーでもある村長だった、−彼も昔ハンターで英雄と呼ばれていたらしい−
「近頃森と丘に空の王者リオレウスが目撃されておる、被害が大きくなる前に狩ってきて欲しい、報酬は3200Z契約金は800Zじゃ。」
「俺ごときで良いのか?」
最初に出てきた言葉はそれだった、事実未だイャンクック迄しか討伐しておらずまだまだ新米だった、
「最近のオヌシなら平気じゃろう。」
信頼している声だった、
「わかった俺で良いなら受けてやる。」
その後手続きを終わらせクエストに出てきた。 上手く脚の間に潜り込み持っていた剣《ハンターカリンガ》で切り掛かった、刃は腹に当たり手応えと共に血飛沫が飛び散った。その時耳を劈く様な爆音が響いた、リオレウスの咆哮それは直ぐ理解出来たが恐怖でどうしても身体が動かない、この時をリオレウスが見逃す訳が無かった間髪を入れず尻尾が飛んで来た、
「ドス!」
鈍い音と共に身体が吹き飛んだ、そのまま地面に落ちて行った
「くそ、アバラの5、6本はいったかな?」
彼は立ち上がり苦しそうに呟いた、リオレウスが走ろうと構えている彼は死を覚悟した、その時鋭い光が見えた、
「閃光玉か?」
彼は目を押さえながら叫んだ。
「そのとおりだ。」
綺麗な透き通った声だった、
「リオソウルですか、リオレウスの青色の亜種で水に強い固体ですね。」直ぐに低い力強い声がして、
「そんなもんどうでも良いからサッサと狩ろうぜ!」
続いて高い幼い声がした、そして直ぐに何かが砕け散る音とリオソウルの悲鳴が響いた、数分後目を開けてみるとそこには3人のハンターと行き絶えたリオソウルが倒れていた。リオソウルは頭をものすごい力で外から潰されたあと内部から吹き飛ばされ、腹を深く抉りとる様に切られ内臓を引きずり出されていた、3人のハンターはこちらに気付いて剥ぎ取る様に言った何故此所に他のハンターが居るのか気になったが彼は先に剥ぎ取る事にした。
「紹介がまだだったな私の名はセリ・クルーエル、ガンナーだ。」
そう言った少女は全身をレイアシリーズで固めていた、そして背中にはライトボウガンのタイタングレネードを背負っている
「お次は私ですね。」
おもむろに男が話し出した、
「私はグライド・ロッドといいます、武器は大剣を使用しています。」
そう話したあと脇に置いてあった大剣を見せてくれた、その大剣は一見鎌の様に見える大剣《ダークサイス》だった防具の方は全身死神みたいな布《デスギアシリーズ》だった、
「そして俺がハンマー使いのビリーヴ・ライアンだ」
そう言う男の子の腰には鉄製のハンマーで鉄針が飛び出すハンマー《スパイクハンマー》が背負われていた、
「じゃあ俺も自己紹介しとこうか、俺はヴァリス・ルーイン武器は片手剣でハンターカリンガ、防具は見て分かる様にランポスシリーズだ。ところで何故あそこにいたんだ?」
「それはこちらのセリフだ!」
セリが怒鳴る、続いてグライドが静かに力強く話し始めた、
「もしかして流れのハンターですか?」
「とりあえずギルドに突き出そうぜ!」
嬉しそうにビリーヴが言った、
「ふざけんな!俺だってクエストで来たんだよ!」
ルーインは怒鳴った、
「まぁどのみち貴方にも貴方の村のギルドマネージャにも真偽解明のために来てもらう事になると思いますよ。」
グライドは冷静にそう言った。
村に着き村長に今回の事を報告するとグライドが言った事は事実になった、
「ふむ、わかったでは儂等も街へ行くとするかの。」
そう言うと村長は立ち上がって用意を済ませた。
「そうじゃ、オヌシも来い。」
「え、なんで俺も行くんだ?」
本気で分からなかった、
「街へ行くのはオヌシの経験になるから一度行った方がよい、それにオヌシも当事者じゃろうが、説明を聞きたいじゃろう?」
「そういう事か、わかったよ。」
そう言ったあと家に帰り用意を急いで済ませた、セリ達は村の外で待っていた、
「来ましたね、さぁ行きましょうか。」
グライドがにこやかに言った、
「あれ?なんだセリ達まだ街に向かって無かったのか?」
「私達も一応当事者だからな。」
セリに続きビリーヴが言った
「なんだ?俺達が居ちゃ悪いかよ!」
「いや、そういう訳じゃなくて…その」
「ほら、理由が言えないじゃねーか!」
笑いながらビリーヴが言った
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