モンスターハンター小説

□モンスターハンター〜セリ隊編〜
1ページ/5ページ

狩り場は馬車と船で6時間ぐらいの位置だった、その間それぞれが武器の手入れをしていたが急にセリが口をひらいた、
「ルーインが加わったので一応役割を確認しておくぞ」
皆が無言でうなずいた。
「先ずはビリーヴ、基本的にお前はいつも通り頭を中心的に狙ってくれ」
「ああ、分かった」
ビリーヴが今までとは違う口調で答えた、
「次にグライド、グライドは尻尾を切り落としてから距離をある程度取りつつ翼を狙ってくれ。」
「分かりました」
グライドはいつも通り冷静に答えた、
「次にルーイン、お前は隙を見つけて腹を切り付けろ。」
「オウ」
「最後に私だが、私は後方からの援護だ、依存は無いな?」
「オウ」
「えぇ」
「分かった」
それぞれが答えた。狩り場には船でエリア1に乗り入れたエリア1にはすぐ近くにベースキャンプがあり、飛竜が着陸する事が無く草食竜などの比較的におとなしい生き物しかいないので基本的にここから狩り場に入る事が多い、だが今日はいつもと事情が異なっていた。草食竜が一匹もいないのだ、それだけではない他の生物の気配もしなかった、
「ここで何が起こったんだ?」
ルーインはおもわず呟いた
「おや、気付きましたか、それだけでも上出来です、予想よりは遥かに出来る様ですねぇ。」
「ああ、確かに。」
「以外だな!」
「悪かったな、弱そうで!」
「実際に弱いの間違いじゃ無いんですか?」
「ウルセー、それよりグライドは理由が分かってんだろ説明しろよ!」
「ハッハッハッめ…いえ、私よりセリさんの方が適任だと思いますよ。」
「今、面倒とか言おうとしただろ。」
「いえいえ、気のせいですよ、それに私はテントを張るので急がしいので御断りします。」
「ま、いいやじゃあセリ頼む。」
「分かった、単刀直入に言うなら生き物の気配がしないのはリオ夫妻の狩りのせいだ、だがここの草食竜はレイアの仕業だな。」
「なんで、そんな事まで判るんだ?」
「それはだな、レイアとレウスでは狩りの目的が違うんだ、レウスの場合は縄張りを守るための狩りだからすぐに移動する、変ってレイアの狩りは子供に与える餌を取るための狩りが殆どだ、ここは縄張りから離れているからレウスではなくレイアだと判る。」
「へー、でも今まで受けたレイアの討伐の時は草食竜もいたぜ?」
「うっ、そ、それはその…」
「なんでだよ?」
「それはですねぇ。」
グライドがベースキャンプの方から歩いてきて言った
「リオ夫妻が繁殖中だからです、生き物は繁殖中が最も気が立つんですよ、そして先ほどセリさんが言っていた様にレイアが沢山餌を取る必要がある時期は繁殖の時だけですから。」
「ふーんなるほど少し理解出来たよ、ありがとうな。」
「ではそろそろベースキャンプに行きましょうか。」
一同はベースキャンプに向かって歩き出した。
ベースキャンプに着くとそこには既に4人用のテントが張られていた。
先ずは支給品を分けることにした、ハンターの間では最初は支給品を平等に分けるのが暗黙の掟になっている。支給品を分け終わるとそれぞれが持って行く物とベースキャンプに置いて行く物を分けた、皆が分け終わるのを確認するとセリが地図を広げ話始めた、
「先ずは移動性の高いリオレウスから仕留める、その為にエリア3で待ち伏せをする、分かったな?」
「ああ分かった。」
「分かりました。」
「オウ。」
「よし、では移動だ!」
そう言うと皆ベースキャンプからエリア1へ向かった。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ