テイルズオブアンソロジー
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「畜生…」
それは何度切り付けても再生し続けるだけだった。
大樹カーラーン、暴走したそれの根が今自分の目の前にある、だが何も出来ない。
「俺は何がしたかったんだ…」
自分を責めても当然『答え』は見つからなかった…
後ろから足音が聞こえた。
「お〜い、飯だとよ。」
「…ゼロス…」
振り向くとそこには赤い髪の青年『ゼロス・ワイルダー』が居た。
「ん〜、なんだぁ〜ロイド君悩みごとかぁ?」
そう言いゼロスは目線を大樹の根に向けた。
「あ、あぁ…少しな…」
ロイドは立ち上がりつつ言った。
「なぁ…ロイド君…」
ため息を付きつつゼロスは半ば呆れた感じで話始めた。
「実を言うとよ、俺様最初から見てたんだよ…自分に当たったって何にもならないぜ?」
「ゼロス…だけどよ…」
「だけどじゃねぇ!!自分を責める暇があるならやるこたぁ、幾らだってあるだろうが!!」
ゼロスはロイドの胸倉を掴み怒鳴った。
「うじうじ悩むなんてなぁ!ロイド君らしくないんだよ!!失敗?結構なことじゃねーの、失敗したら取り返しゃ良いんだよ!」
そう言いロイドを突き飛ばした
「…ゼロス…ワリィ…俺が間違ってたよ…そうだよな、まだ終わってはいない!まだやれる!!」
ロイドは立ち上がり拳を作った。
「でひゃひゃひゃ…それでこそ俺様達のロイド君…」
ロイドの拳がゼロスの顔面にヒットした。
「いてぇじゃねぇの、ハニ〜」
ゼロスは軽く涙目になった」
「これはさっき突き飛ばされた分な。」
ロイドは満面の笑みで言った。
「お〜い、ご飯冷めちゃうよ?」
向こうの方から仲間達の声が聞こえた。
ゼロスとロイドは仲間の元に歩いていった…
背に大樹カーラーンを向け…
END