poem 1

□いたみ
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                 ただ、頭を撫でてくれる手がほしい
                 それだけなのかもしれない

                 悲しくて、つらくて、苦しくて
                 涙が止まらない夜があった
                 どうしても、泣けない夜もあった

                 行き場がない、居場所がない
                 独りぼっち
                 誰もわかってくれない

                 そうやって
                 いつも誰かの所為にしてた
                 いつも自分を守ってた
                 立ち向かっていないのも
                 自分が一番卑怯なことも
                 ちゃんとわかってる

                 逃げているだけだと
                 わかっているけれど
                 だって、本当に
                 すごく悲しくて、つらくて、苦しくて
                 心が痛いの
                 治す術を知らない私は
                 ただ誰かに助けを求めるしかなくて

                 言葉がほしい訳じゃないの
                 慰めてほしくなんてないの

                 ただ

                 頭を撫でてくれる手がほしいだけ
                 言葉は望まないから
                 だからどうか、独りじゃないと
                 ちゃんと隣にいるから、と
                 その手で教えてほしいだけなの

                 ねえ、許されるなら
                 その手でそっと、頭を撫でてくれませんか?










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