poem 1
□ありがとう
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ありがとう
言葉で言うのは簡単だと
そう知ったのはいつだったろう…？
ごめんね
とっさにそう言えなくなったのは
一体いつからだったろう…？
こんな風に心を隠して
自分を偽るようになったのは
いつからだろう…？
人が人を裏切ると
知ったときからだろうか…？
叶わないことがあると、
気づいたときからだろうか…？
恋を、したときからだろうか…？
きっと人は
これを、大人になる
と言うのだろう
だけどわたしは、
自分に嘘をついてまで
生きていたいとは思わない
そんな大人になんて
なりたいとは思わない
子供のままでいい、なんて
ただの理想論かもしれないけれど
せめてあなたの前だけでは
幼いままの、
素直で真っ直ぐな
わたしでいたい
わたしが許せる、
わたしでいたい
（それが叶わない夢だと
頭は理解しているけれど
せめていまは
この心に正直に
生きていこうと
そう思う）