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□金色の呪縛〜闇の支配者〜
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吸血鬼ジノ×ルルーシュです。

本編設定は何一つ変わりません。

微エロ(多分)ですのでご注意下さい(そんなに期待出来るものでもありませんが)。






〈金色の呪縛〜闇の支配者〜〉





いつもと同じ生徒会室。

会長であったミレイがいなくなってから随分と変わったように見えてしまうのは彼女という存在の大きさを示している。

そんな生徒会室でルルーシュは一人、書類を片付けていた。

自分以外に誰もいない生徒会室は余計に寂しく感じてしまう。

そんな生徒会室に一人の男がやって来た。

太陽のような金髪を三つの三編みに編んだ長身の男は部屋に入ってルルーシュしかいないのを見ると悪戯を思いついた子供のような表情を浮かべた。


「ルっルーシュ先輩っ!!」

「っ―――――ヴァ、ヴァインベルグ卿・・・・驚かさないで下さい。そして抱きつかないで下さいと前にも言ったはずです。重いです。降りて下さい。」


彼の名前はジノ・ヴァインベルグ。

先日、このアッシュフォード学園に転入してきた天下のナイトオブラウンズにしてスリーの数字を持つ男だ。

ジノは気配を殺してルルーシュに近づくといきなり後ろから抱きついた。


「だって、先輩抱き心地いいし。それにジノって呼んでって言ったじゃん。」

「ヴァインベルグ卿・・・・離して下さい。」

「ジノって呼んでよ。先輩一人?珍しいな。」

「シャーリーは水泳部、リヴァルはバイト、ロロは私用ですよ。ヴァインベルグ卿こそ、アールストレイム卿はどうしたんですか。」

「ん、アーニャは仕事で朝から来てない。だから寂しくってさぁ。先輩相手してくれよ。」


いつものことながら離れる様子のないジノにルルーシュはため息を付いた。

ぎゅうぎゅうと締め付けてくる自分よりも大きな腕にルルーシュは眉を寄せる。

それでも手は動き続け、的確に書類は処理されていくのだから流石と言わざるを得ない。


「すみません。今、忙しいので他を当たってもらえますか。」


ジノと馴れ合う気のないルルーシュは徹底して距離を置いている。

このようなやりとりは今までに何回と交わされているがルルーシュがジノを名前で呼んだこともなければ、人柄の良い仮面を外したこともない。

ジノもジノで何度交わされても諦めず、絶対に名前で呼んでもらうんだと逆に萌えていたりする。




 
 
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