企画部屋

□Contract〜契約〜
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<プロローグ>



それは契約。

お互いがお互いを必要とした時に初めて成り立つもの。

つむがれた言葉は糸となり、絆となってお互いを繋ぐ。

自分の全てを賭けた約束。

自身と相手だけに見えるもの。





世界は2つ。
全てが同じ。


同じ形をして、同じ物で出来ている。
しかし、それは全く違うもの。

1つを『現界』、もう1つの世界を『幻界』という。

2つの大陸、3つの海、6つの大神殿から構成される。


それが、‘‘世界’’である。

‘‘世界’’は魔法、獣、精霊から成る。

‘‘世界’’は火、水、土、風、物質、光、闇から成る。

それは全て原則である。

昔、人は自分の力だけでは出来ないことがあることを知った。

人は、自分ではない『他』から力を借りることを覚えた。

それが『契約』である。

人は自分の力をより引き出す方法を考えた。
それが『魔法』である。

人はそれによって時代を進め、今もなお‘‘世界’’は存在する。
その過程は何千、何万という本となり、今この瞬間にも書き記され棚へと並べられている。

第5神殿アイレスの第8図書館に。
 
 
 


‘‘世界’’を構成する名前。

2つの大陸、名を<カルディアナ>、<ローンズ>という。

3つの海、名を<サーザ>、<紅海>、<スイテンブ>という。

6つの大神殿、名を<リーム>、<レート>、<ガース>、<シェピア>、<アイレス>、<フェテレス>という。

一つの神殿には必ず1人の女神(シアナ)がいる。

女神は‘‘世界’’の全てを知っている。

だから、人々は神殿を‘‘世界’’だという。

人は『契約』でお互いを結ぶ。

『契約』には2つ。


主従と対等がある。

どちらで結ぶかはお互い次第。

ただし、対等は主々のものが結ぶもので相手の呼びかけに答えなければならない。

どれほどの『契約』を結ぼうと自身の自由である。

ただ、結んだ『契約』の全てに対して答える義務があるだけ。
 
 


『契約』の例外。

それは、『契約』の相手が聖獣(ドドレス)の場合。

聖獣との『契約』は唯一のもの。

自身の『契約』は1つとなる。

他との『契約』は無効となり、それ以後の『契約』は出来なくなる。

その契約者を<聖獣契約者(ドドロース)>と呼び、神殿の管理下に置かれる。

現在、確認されている<聖獣契約者>は9人である。

‘‘世界’’にはやってはいけないこと『禁忌』とあってはならないもの『異端』がある。

それらは第6神殿アイレスにある『禁断書』に、第28章53項目で記されている。

それらを含み犯す者は全て、スイテンブ海の中心に浮かぶ島『檻籠(アルアトラ)』へと送られ出ることは許されない。


 全ては‘‘世界’’のなかに
  外へ出ることは許されない

 禁忌の歌を堕天使が歌う
  赤い実を食べてしまえと蛇が囁く

‘‘世界’’の外は『楽園』か、それとも『廃墟』か。。。
 
 
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