色々駄文

□今、ここに有る幸せ
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おれは…章仁の元に戻って来た
神無ノ鳥だったおれが、普通の人間として、章仁の元へ…








「ちょっ章仁っ!?」

おれ達が再会した直後、章仁は何も言わず早足でおれの腕を掴みながら歩く

「なぁっ…章仁ってばっ!?」

おれは章仁に呼び掛けながら、抱いていたチビを落とさないようにして必死に章仁に付いていく…

着いた先は……


ガチャッ


着いた先は、懐かしい章仁のアパート…

あの頃から…あんまり変わってないな

「…っ…んっ」

おれがそう思いながら辺りを見回しぼ〜っとしていると、章仁がおれを玄関のドアに優しく押し付けて、おれの唇を塞いだ…

「……っ…」

「…ん……」

長い長いキスの間に、チビがおれの腕から放れた

それで腕が自由になったおれは、章仁の首に腕を回し、しがみ付く…

すると章仁は、今までよりも身体を密着させて何度も確度を変えてキスを繰り返してきた…

…本当におれ、章仁の元に戻って来たんだな…

そう思いながら、おれは繰り返されるキスを受けた…


□□□□□□□□□□□□□□


それを、どれくらいの時間受けたのか…

「………っ…はぁっ」

おれは、長いキスに息を吐き、章仁にしがみ付く…

章仁もそんなおれを優しく抱き締めてくれて、最後に頬にキスしてくれた…

「……イカル」

「ごめんな、章仁…おれ」

「ああ…もう良い、お前は帰って来たからな」

「……うん、ごめんな…章仁…」

そう言うと、章仁がおれの頭を撫でてくれた…

…おれ達は、暫くその状態のまま時間を過ごしたが、流石に玄関先でずっとこうしてる訳にはいかず、どちらからともなく身体を放した

「…………」

「…………」

「……あのさ、章仁」

そしておれはある決意をして章仁に話し掛ける

「ん、どうしたんだ?」

章仁が信じてくれるか解らないけど

「おれ、ずっとここにいても良い?」

きっと、こういう話は早めにしないといけないと思うから


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あれから、どれくらいの時が経っただろう

おれは章仁に自分が元は人間ではなく神無ノ鳥で、だから肉親も兄弟も家も無い事を…

説明がすっげぇ苦手なおれだけど、一生懸命章仁に話した…

お願いだ章仁…信じてくれっ…

「…………」

「…………」

おれの方をじっと見て、何も言わない章仁に…おれはただ、祈るようにそう思った…






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