色々駄文
□装備木刀
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ルークがタタル渓谷に飛ばされてから、ガイと合流して、セントビナーに向かっている時のお話…
人間を殺してしまって、元気が無くなってしまったルークを、ガイはとても心配していた…
日も落ちてきて、野営の準備をし終えた後、木の近くに腰を下ろしてぼ〜〜っとしていたルークに、ガイが声を掛けた
「どうしたんだルーク?」
「…………」
「ぼ〜〜っとしてるぞ?……やっぱ、人を殺すのは辛いか?」
「…ガイ」
気の抜けたような声で、ルークはガイの声に反応する…
「まあ…無理かもしれないけどよ、元気…だせよ…」
言いながらガイはルークの隣に腰を下ろした…
「俺…知らなかったんだっ…」
少し泣きそうな声でルークが小さく呟く…
「人があんなに弱い生き物だったなんてよぉ〜〜っ!?」
ルークがいきなり叫んだ言葉に、ガイは心底解らないという顔をする
「……は?」
ガイが面食らっている間に、さっきのルークの叫び声で、他の仲間も二人のそばまで来ていた…
「だって、俺が装備してたのって木刀じゃねぇかっ!?…なのにパックリ切れちまってよぉっ!!」
「!!?」
(それは…ゲームの進行上仕方ないんじゃあ…)
ガイは心の中でとんでもないツッコミをした…
「人って…木刀で切れる程弱い生き物だったんだな…こんな事初めて知ったぜ…」
「…いや……あ、あのなぁルー…」
ルークの言っている支離滅裂な事に、言葉を失っていたガイが、ようやくルークに何かを言おうとした時に、今まで黙っていたイオンがとんでもない事を言い出した…
「ルーク、違いますよ…それはその人の皮膚が、通常の人よりとても弱かったのでしょう…」
「イッイオン〜〜ッ!?」
ガイはいきなり突拍子もない事を言い出したイオンに、また一瞬思考が止まってしまったが、何とか意識を取り戻し、ガイはそんなイオンを止めようとした…が…
ドンッ
「いやぁ、とても興味深い話ですねぇっ」
そんなガイを突き飛ばし、面白そうという笑顔で、ジェイドが会話に入った
「そっか…そういう人もいるんだなぁ…」
…と、感心したようにルークが言った
…どうやら、モノを知らないルークは信じたらしい…
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