真田 弦一郎

□宣戦布告(夕方17時頃)
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「もしもーし」

「なんだ」

「なんだとはなんだ」

「……、別段用事がないのならば切るぞ」

「あーもう嘘嘘、切らないで」

「………」

「実は副部長殿に報告がありまして。」

「報告?」

「うん。ま、一応?別に私はそのうち分かるんじゃないかなくらいに思ってたんだけどさ〜」

「なんだ」

「…、まぁ待ってよ。セッカチさんだなぁ」

「悪いがこちとら忙しいのでな」

「ふーん…」

「…要件を言わんか」

「…えーと。
実は私、仁王と別れました!」

「、」

「ん?つか、付き合ってたことは知ってた、よねぇ?」

「……あ、あぁ」

「うん。いくら真田でもねぇ、分かるよねぇ」

「あぁ(…いくら俺でもとはどういう意味だ?)」

「うん、だからまぁそうゆうことなんで。
ちょっとしばらく今までみたいな空気じゃないかもな感じなんで…気ィ遣わせたらごめんね」

「そうか」

「…うん」

「………要件はそれだけか?」

「え?あ、まぁ」

「そうか」

「…………」

「…………」

「………ねぇ」

「む?」

「なんかさー、ないの?
別れた理由とかさぁ、聞くとか。
とりあえず慰めてみるとかさー」

「………」

「………あーないデスヨネ。」

「お前と仁王の個人的な問題に俺が首を突っ込むこともなかろう。


「…まぁそうですけどー」

「それに慰めると言ったが、お前のその語り口調を聞く限り特に落ち込んだ様子でもない」

「えー」

「お前がマネージャーとしての職務を果たせば俺は…俺達は、問題ない」

「…さいですかー」

「うむ。…では、また明日「待って真田」

「………む?」

「あのさー…」

「なんだ」

「私が仁王と別れた理由、」
「、」

「真田のせいだって言ったら、どーする?」












宣戦布告(夕方17時頃)


(…心当たりが、ないぞ)
(うん、真田だから仕方ない)
(どういう意味だ)
(わかんなくていいよ。これからたくさん解らせていくつもり)
(む、)
(…真田のバーカ)
(俺は馬鹿ではないぞ)


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