◆注意事項◆
・小太郎が喋ります
・小太郎が攻めで少し意地が悪いです
「あ…」
「……?」
「くつ下買わないとね」
「…??……!?」
【くつ下には】
「♪〜♪♪〜」
「……」
飾りつけをしていると小太郎が服の端を遠慮がちに引っ張る
「ん?どうかした?」
「くつ下…」
単語しか言ってないがなんとなく言いたい事は分かった気がする
「どうしてあんなデカイくつ下を買ったのかって?」
飾りつけをする手を止め小太郎に向き直り問うと小太郎は小さく頷く
「あれにはなぁプレゼントが入るんだ」
「……?」
分からないと言ったように小太郎は首を傾げる
「サンタさんがあのくつ下の中にプレゼントを入れてくれるんだ」
サンタの事は教えていたため理解出来たようだ
「何を…?」
次なる質問が浮かんだらしい小太郎を見つめる
「…俺が欲しいもの、気になる?」
なんとなく聞けば当たっていたらしく小さく頷く
「ん〜、秘密だ」
微笑んで言って飾り付けを再開しようとすると体が浮く
「わぁっ…!?」
不安定な為すぐそこにあるのに捕まる
「こ、小太郎…?///」
目を開ければ目の前に小太郎の顔
小太郎が俺をいきなり抱き上げたらしい
「ちょっ…何して…///」
「言わないから…」
小太郎の言葉に一瞬キョトンとしてしまうが理解できた
俺が欲しいものを言わなかったから言うまで離さない、と理解できた
「そんな…だからって抱き上げんなよ…///」
「離さない…」
抱えられてるだけでも顔が熱いのにぎゅっと抱き締められ限界だった
「あーもう!///言うから降ろして!////」
「言って…」
言わないと降ろさないという小太郎の目に負けた
「物は要らない…////」
「……?」
分からないと言ったように首を傾げ顔を覗き込んでくる
「っ〜///だから…小太郎と一緒に居られれば、いぃ…////」
語尾が段々小さくなったが小太郎には十分で顔に血が集まっていく
「可愛い…」
嬉しそうに微笑む小太郎の顔を直視出来ない
「降ろせよ…////」
「嫌だ…」
顎を掴まれ嫌でも小太郎の綺麗な顔が笑んでいるのが見える
「ちょっ…駄目だよ…?////」
「分かってる…」
軽く音を立てて額に口付けられる
「っ…バカ…////」
余計に顔に血が集まり軽く眩暈を覚えた
「早く準備しよ…来ちゃうよ…?」
意地悪な笑みを浮かべながら俺を降ろす小太郎
「誰のせいだ…////」
軽く叩きじいちゃんが来る前に飾りをつける為熱い顔を冷ましながら飾りを付けていく
「クスクス…クリスマスは二人でゆっくりしよ…」
頭を撫でられ、言われた言葉が嬉しくて振り向くと軽く口付けられた
小太郎を凝視するとやっぱり意地悪な笑みを浮かべキッチンの方に消えていった
End.
▼小話▼
プレゼントは北条のじっちゃんがイブに聞いてくつ下の中に入れてあげるのです(笑)
因みに小太郎はゆっくり(イチャイチャ)出来る時間で主人公は小太郎といれる時間
じっちゃんは小太郎に休暇を主人公に映画チケットをあげるのでしょう(笑)