日和

□そんな日和
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深夜...



「...さん、芭蕉さん起きてください芭蕉さん」

隣で寝ている芭蕉をゆっさゆっさと揺らし無理矢理起こそうとする松尾芭蕉の弟子、曽良。


「ぅ、んー

なんだい曽良君、こんな夜中に..」


「芭蕉さん、僕といいことしませんか?」


ひょい、と芭蕉の隣で寝ていた人形をつまみあげるとべし、と壁に投げ付けた



「あーっ!私の友達がー!!!!!!!!」



「ほら、あんな中身が綿の存在なんていいんでいい事しましょうよ」


「うぅ、ひどいよぉ。

それにいいことってなんだい曽良君」



涙目になりながら投げられた人形をまた、自分の横に置きながらしゃべる芭蕉


「いいことは、いいことです。さ、早く服を脱いでください芭蕉さん」


「ちょ、曽良君なにを!

ひ、ひぃ!やめてぇえ」


ガッ、と芭蕉の寝巻に手をかけ、脱がそうと押さえつける


「ほら、いつも旅ばっかりで溜まっちゃうんですよ

芭蕉さんは平気なんですか?」


「ちょ、曽良君何いってるの離してヤ、やめテェ助けテェェエ」


「芭蕉さん。」


「ほ、ほら曽良君、君は疲れてるんだよ」


「芭蕉さん、少し黙っててもらえませんかね?」



曽良君の顔をみるといつもより冷たい表情な気がしてつい黙ってしまった


寝巻をスルリと脱がされ上半身があらわになる

「そんな怖がらないでくださいよ芭蕉さん」

「だっ、て曽良君やめ「芭蕉さん」


やめさせようと、口を開いたが曽良は許さなかった


「芭蕉さん、ここに今流行りのピアス付けましょうよ」

ここ、と曽良が指差したところは乳首。


「なっ、」


「芭蕉さんなら似合いますよ。

ついでに鈴付きなんてどうです?ほら。」


チリン、と部屋の隅に置いてあった箱から取り出したのは鈴の付いた針のようなもの


「これいいでしょ芭蕉さん」

「な、それを私に付ける..の?」


「そうですよ?」


平然と答えを返す曽良にたいし、芭蕉はどんどん青ざめていく

「や、やだなぁ曽良君。さ、さぁ冗談は置いといて寝よう寝よう」

脱ぎかけの寝巻に手をかけ肩まで上げようとした腕を曽良に掴まれる


「冗談だと思うなら、付けてあげますよ

芭蕉さんだってそれで僕が本気だってわかるでしょ?」


「え、ちょ、曽良君!?」


ガッチリと腕を掴まれまたもや箱から取り出した縄で両腕を縛り付けられる

ギタギチと食い込む縄はとても痛くて動くとさらに食い込み、苦痛を与えた

痛みに芭蕉の表情が歪む


そんな芭蕉を見た瞬間曽良は嬉しそうに口端を上げニヤリと笑った


「芭蕉さん、とってもいいです。苦痛に歪むあなたの顔、興奮します。」



ダカラ


もっと
   もっと 


苦痛に堪えるあなたを見せてください
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