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□相沢部長と小林くん。※R18
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「お疲れ様でした」
「お先にー」
と、そんな声がそこかしこから聞こえるようになって、騒がしかったフロアはあっという間に静かになった。
いまデスクに座っているのは俺と―――相沢部長だけだ。
もう期待で下半身が出来上がり状態になりつつある俺は、声がかかるのを今か今かと待っていた。
仕事の手は完全に止まってしまい、ちらちらと相沢部長に熱い視線を送るばかりになる。
(もう…はやく…)
熱に潤む瞳でじっと見つめると、溜め息をついた相沢部長がやっと「来い」と手招きしてくれた。
近寄り、彼の足元に正座して座ると、俺の勃起したそれに気付いたらしく、笑いながら革靴を履いた足でぐりぐりとそこを刺激された。
「期待していたのか、やらしい奴だな」
「あうぅっ、い、た…部長っ…痛いぃぃ」
凹凸のある革靴の底で踏まれると、最近開花した被虐心が膨れ上がって、痛みしか感じないというのに身体が勝手に快感に置き換えてしまう。
でもそれは相沢部長が与えてくれるものだからこそ、だ。
大好きな相沢部長だから、与えられる痛みも全て快楽に変えることができる。
「やっ、も、ぐりぐりしちゃ、らめ…っ」
もう溢れた先走りで手遅れだとは思うけど、服を着たまま射精するのだけは避けたくて、呂律の回らない口で制止を呼び掛けてみた。
それなのに勃起したそこにかかる圧力は変わらなくて……。
「ひィっ…!だっ、もう…っ出る、イクからぁっ…!」
「何だ?ペット風情が…一人前に仕事もこなせない癖に人並みに羞恥はあるっていうのか?」
そう言うと相沢部長はクッと笑って、口許を意地悪そうに歪めると足をかけたモノを押し潰すように体重をかけた。
「うぁアッ―――!」
最後の方は声にならない悲鳴になって、視界にはチカチカといくつもの白い光がスパークした。
放埒を終えて、はぁはぁと荒い呼吸を繰り返していると、段々ぼぅっとした頭が冷えてくる。
途端に服を着たまま達してしまった、という羞恥が実感を伴って沸き上がってきて、かっと頬が熱くなった。
「あ……」
「いい顔をする。そういうところが可愛いな、お前は…なぁ、翔太」
「ひゃっ…あ、つめたっ…」
達したばかりのモノをまた足でぐりっと刺激されて、別の意味で声をあげてしまった。
一度出した精液が中で冷えて、ぬるりとした感触が気持ち悪かったのだ。
分かってやっているのか、やめる気配など微塵も感じさせない様子でにやにやと笑いながら、相沢部長は尚もそこを足で刺激してくる。
「つめたい?ああ、そうか。服の中で出したんだったな…やらしい身体だ」
「も…分かってんだったら、脱がしてくださ…っ」
意地の悪い言い方にさらに羞恥を煽られて、頬を真っ赤にさせながらお願いする。
勝手に服を脱ぐことも着ることも、禁じられているから、いつもこうして幼児のようにみっともなく懇願するしかない。
「…いいだろう」

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