鏡時計までノ未知
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──存在証明──
助けて
ねぇ、苦しい
助けて
誰か…
ここから救い出して
『お前が必要だ』って言って
抱きしめて
包んで
助けて
何時ものように時間は過ぎる
ゆるりと流れ去く真っ白い雲
遠くから響いてくる子供特有の高い声
あぁ……
その時の自分は確かに何かを思ったんだ
.
.
籠の扉は開いたのに、中の小鳥は飛び立たない
羽根が無いんじゃない
飛ぶことを知らないのでは無い
目の前には青い蒼い大空が広がっている
飛び立てないのではなく、飛び立たないだけ
ただこの小さな世界で、さえずる事を見付けたんだ
自分を瞳に映している存在の為に
ただ唄う事を
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