ポケスペ短編連作

□新前ジムリーダーの日々 番外4
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番外4.心遣いはアップルパイとカフェ・コン・ジェラート。
 ブルーとルビーの話。
 帰郷するメンバーを送り出すパーティーの準備のさなか、ブルーはホウエン組のグリーンへの親しさに抱いた疑問をルビーにぶつける。
 一年前の三人の出会いと、ホウエン組が主人公ズに仲間入りしたきっかけ。

 あれから(スイとトキワの森とアイスティー参照)一時お別れパーティーの話で盛り上がり、料理のことに話題が移った時、
 『グリーンさん! あたし――あたし、あの時の食べたいっち!』
 サファイアが叫び、その声に周囲がしん、となったことに気づかない様子で、
 『あ! 僕も僕もっっっ』
 ルビーが追従した。
 あの時の? とか、何だよそれ、訳わかんねー――といった周りの疑問に気づき、それでも説明を面倒くさがったようであっさり無視し、
 『……パーティーの時にな』
 と、グリーン。
 『わあい! ルビー! ルビー! やったね!』
 『ああ! 言ってみてよかったよ!』
 『その代わり、あれ、作ってくれないか?』
 『! はい! とびっきりの作りますよ、グリーンさん』
 グリーンの一言に、ことさら目を輝かすルビー。
 と、サファイア。
 『頑張るっちよ! ルビー!』
 『まかせとけって』
 ぴょんぴょん跳ねるホウエン二人組と微苦笑を浮かべるグリーンに、口を差し挟む隙はなく、ただただ呆然と見つめるしかない面々だけが残された。



→続く
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