☆庭球部屋☆
□足並み揃えて…
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◎タカ不二◎
「ココが何処だか分かってるのかな?あの二人は…」
「まぁまぁι」
菊丸と大石が仲良く準備している姿を見て、不二が開眼しながら呟く。
それを困ったように見つめながら、河村は足を繋ぐ紐を取り出す。
「不二。俺達も準備しようか?」
「あ、うんvv」
自分の言葉にすっかり機嫌を戻した不二を確認して、河村は安堵した。
ニコニコと綺麗な顔を近づけて肩を組む不二にドキドキしながら、河村はしっかり紐を結ぶ。
「タカさん。掛け声とかはどうする?」
「う〜ん…大石達は必要ないみたいだし、見本がいないよね」
「だったらさ、前のレーンで一番早かった組と同じ速度にしようよ♪」
「そうだね!じゃあ踏み出す足はコッチから…」
順調に計画を立てて、気付けば二人三脚のアナウンスがあっていた。
「負けられないね」
「勝とうね」
強く身体を寄せ合って、笑顔で勝利を誓う。
河村は一度ハチマキを締め直すと、思いついたように不二を見下ろす。
ゆっくりと顔を近づけると、不二の耳元で囁いた。
「今日さ、泊まりに来ない?」
「え///」
突然の言葉に驚きながらも、不二は赤い顔で頷いた。