☆庭球部屋B☆

□君に惚れたワケ
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「男!?…まぁ、男でもいいかも…美人だしvv」

「!?!?」


一瞬驚いただけですぐに意地の悪い笑顔を見せる男達は、強力に僕を立たせた。


「はい、俺達と遊ぶってことで決定ね♪」

「ちょ、離せ!」

「いやぁ、マジで可愛いわ」

「一日、じ〜っくりと楽しもうねvv」


本格的に危険を感じた。

身体が震えて上手く声も出ない。

待ち合わせの場所を離れてしまったら、タカさんだって助けてくれないのに。


「た、か…」


呼ばなきゃ。

下品な声で笑い続ける男達の後ろに、愛おしいまでの茶色がかった頭を見つけた気がして。

最後の力を振り絞って僕は叫んだ。


「タカさん…!タカさん!!」

「んだよ、テメェ…」

「うっせぇんだよ!」


痛いくらいに腕を掴まれて、とうとう声は出なくなった。

大人しくなった僕に満足したらしい男達が再度歩き出した途端…


「不二!!」


僕の身体は急に軽くなった。


「タカ、さん?」

「もう大丈夫だよ」


タカさんの手が僕の頬に触れる。

そこから思い出したように血が通い始めて、僕は潤んだ瞳ごとタカさんの胸に押し付けた。
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