☆庭球歌劇部屋A☆
□あまのじゃく
2ページ/6ページ
何がいけなかったのかな?
夜中だったから疲れてた?
あ!
もしかしてウザいとか思ったのかな!?
あ、有り得る…ι
「でも切ることないよなぁ〜」
一度切られてからは、電源が切られているのか繋がらない。
見つめてたって鳴るはずもない携帯を、俺はただただ眺めることしか出来ない。
「ただ、一番に言いたかっただけなのにな…誕生日おめでとうって」
大好きな人の誕生日なんだ。
誰よりも早く祝ってあげたいって思っても可笑しくないよね?
「はぁ〜…」
溜息をついて携帯を投げ出した俺は、コツンと手に当たった物を取り上げた。
「渡せないのかな、このプレゼントも」
喜んでくれるかな?って考えながら選んだプレゼントも、このままじゃあ無駄になる。
でも連絡は取れないし、勝手に会いに行って嫌われるのはもっと恐い…
「とりあえず、寝よ…」
大事に大事にプレゼントを机の上に戻し、俺は横になった。
明日、起きたらもう一度電話してみようと…
その日は久しぶりに相葉っちの夢を見た。
夢の中の相葉っちは、俺に優しい笑顔をくれる。
とてもとても、幸せな夢だった…