☆庭球歌劇部屋A☆

□身長差
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「暑いー」
自分から歩いて行きたいとお願いしたのに
俺は暑さに耐えかね理からキャップを奪い取ると
キャップを団扇のようにしてバタバタと風を扇いだ
「そりゃ夏だからねー」
理は何事もないかのように淡々と返してくる
「喉カラカラ…」
「コンビニでも寄ってく?」
「まだ時間あるし理ちゃんがいいって言うなら寄っていきたい」
「いいよ。見たい雑誌もあるし」
理はニコリと微笑み言った
「よしきた!」
理から奪い取ったキャップを優しく被せて返し思わずスキップ走りになった
「辞めなよーこんなとこでスキップする22歳なんてズッキーしかいないよ」
「あーごめんごめん。暑いから早くコンビニ入りたくてさっ…」
「もうすぐ23歳でしょ?しかもここからコンビニ見えているじゃん。落ち着いてよ」
「だから謝ってんじゃんか」
「ズッキーって…ホントで暑がりだよね」
「だってオレ東北生まれだもん」
「汗もスゴいし…ほらタオル貸すから汗拭けば」
理は足をとめるとバックの中をガサゴソと探し始めたので
それに合わせて足をとめた
(ん…?何か変)
妙な違和感があり俺は首を傾げた
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