☆庭球歌劇部屋A☆
□俺の示す先
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楽しそうだなって、見ているだけで分かる。
そりゃイベントではテンション上がるの分かるよ?
でもさ、今日は挨拶してから一度も喋ってないんだけど…
「司会さん♪」
「ん?」
「ヤル気ないなぁι」
まーくんと荒やんが話し掛けてくれるけど、俺はおーちゃんの行動が気になってたまらない。
「まったく、デレデレしちゃって…」
「この思い悩んだ顔のどこがデレデレしてるって?」
「…全部…」
ため息ついて、自分の顔を軽く叩く。
気を引き締めなきゃ。
これから大仕事が待ってるんだから。
「じゃあそろそろ行きますか!」
「「「おぉ〜!」」」
きっとどうにかなるさ!
おーちゃんは最後には、きっと俺のところに戻ってきて、笑顔をくれるはず。
信じてるよ?
信じてるけど…
「胃が、痛い…ι」
女みたいに相手の行動を気にして、こんなに胸が締め付けられる。
胃が痛くなったのは、プラス緊張ってことで…