☆庭球歌劇部屋A☆
□手作り弁当
2ページ/8ページ
「あんまり得意じゃないんだけどなぁ〜♪」
言ってることと顔が合ってない。
工さんってば、どんな顔をしてくれるかな?
「あ、僕ってば天才なんじゃなぁい?」
飾り付けも上手くいった。
余分に作って、味も確かめた。
「完璧vv」
このお弁当を持って、工さんの仕事場に突撃します!
題して『ルイルイの"突撃、現場の工さん!"』
なんちて☆
昨日連絡したら、今日の撮影は簡単なモノらしい。
工さんってば、また旅に出るつもりらしいし…
会える時に会っておかなきゃ。
興味深そうに群がる人だかりを見つけて、僕は一度足を止めた。
なんだか変に緊張とかしてるみたい。
「ちょうど休憩とかだったらいいのに…」
そんな独り言を呟いて、胸に抱えた紙袋を眺めた。
仕事の邪魔、やっぱりしたくないからね。
「ってか、仕事だからって他の共演者と仲良くしてる工さんを見たくない!」
本音はコレだけどねι