☆庭球歌劇部屋B☆
□家での過ごし方
2ページ/2ページ
「ん〜、同じ匂い…」
「何が?」
「浩太郎の髪」
ご飯も食べて寛いでいるオレを、滝川さんは後ろから抱き締める。
滝川さんの膝の間、座りやすいように動いていると、結構勢いよく髪に鼻を擦り付けられる。
「そりゃ同じシャンプーだしねぇ」
「あ〜幸せだ…」
ギュウギュウと、ちょっと痛いくらいに絡み付く手足。
うん、幸せ。
「そういえば、よく知ってたな」
「ん?」
「今日、オフだってこと」
「え〜知らないよ?ただ会いたかったから来ただけぇ」
「そうなのか?」
「だってオレもオフだったんだもん♪」
上目遣いで見上げると、滝川さんの幸せそうな笑顔。
オレ、これ大好きvv
「本当に突拍子のないことするな」
「ぷぅ」
「いや、嬉しいけどな?」
腰に回された腕はさらに力を増し、逃げ出せないオレに沢山キスしてくれる。
今日は滝川さんが甘える番?
しばらくは離してくれそうもない。
「部長ぉ」
「何だ?」
「会いたかったよ」
「浩太郎…俺も会いたかった」
オレの首筋に埋めた唇が、静かに肌を撫でる。
「有難う、な」
久々に会うと、気持ちも正直になるみたい。